デュアーディンのトロゴス退治 3
闇の中へ
狩猟隊はついにトロゴス王の岩屋にたどりつく。山腹に開いた洞穴に踏み込むと、ほどなく広大な地下空間に出る。岩の柱の背後から、ドゥアーディンたちをねめつけるトロゴスの群れまた群れ。奥まった高所に粗削りな岩の王座があって、ひときわ巨大なトロゴスが歪んだ笑いをうかべている。
銃兵の一斉射撃が轟き、銃火が大岩窟を一瞬照らしだす。それを合図に、戦の喚叫が洞窟に満ちる。
バトル3「トロゴス王の憤怒」*1
岩屋の中には無数の気配があるが、トロゴス王とドゥアーディンたちのあいだに立ちはだかるのは、まずは4匹のみ。頭だった大物に向け、王子と親衛隊が前進する。
第1バトルラウンド
ゆくてに現れた大柄なトロゴス*2を発見したサンダラーが斉射を見舞う。その後に王子とハンマラーが前進。
アンフォージドは一人で側面の警戒の警戒に出る。危険な役目だが、彼には望むところである。
第2バトルラウンド
サンダラーの援護射撃を受けて突撃したハンマラーがダンクホールド・トロゴスを囲み、一気呵成にこれを討ち取る。
無傷で大将首を奪って意気上がる彼らだったが、戦場では一瞬の気の緩みが命とりだ。闇の奥から出現したロックガット・トロゴスの群れがその背後を襲う!*3
第3バトルラウンド
奥にある岩の玉座から、トロゴス王がたちあがる。*4血に飢えた眼光も物凄く、刃と棍棒の撃ちあう戦場へとあゆみだす。*5
岩窟の中央ではハンマラーと王子がロックガット・トロゴス相手に血みどろの白兵戦に巻き込まれているが、側面から駆け戻ったアンフォージドの加勢もあって怪物をすべて討ち果たした。*6
その間にも、トロゴス王は悠然と闖入者に向けて進んでくる。*7
第4バトルラウンド
長きにわたった征旅の標的、トロゴス王の首級をあげるべく、王子と親衛隊は突進する。
巨木のごとき脚を乱打するグロムリルのハンマーに、さしものトロゴス王も膝をつく。だが引き換えに繰り出された一撃はハンマラーたちをひとうちで打ち倒す。
怪物の前に立つは、今や王子ただ一人。
敵がどれほど強大であろうと、仇を前に奮い立つのがドゥアーディンのもののふである。のしかかるトロゴス王の脚に腕に腹に、先祖伝来の斧をたてつづけに打ち込む。たまらず倒れ込んだ巨体によじのぼると、眉間に刃を叩き込んだ!*8
終幕
かくして、狩猟隊はその任務を達成した。戦死者を弔い、生き残りをまとめて国に帰還した王子は歓呼の声に迎えられて王位を継ぎ、末永く国を治めたという。*9
*1:バトルプランの詳細は→ https://w.atwiki.jp/aos_unofficial/pages/37.html
*2:ダンクホールド・トロゴス
*3:ゲーム上はゲーム開始時から見えていたのだが。ダンクホールド・トロゴスをなるべく多人数で攻撃できるように背後に回り込んだところ、うっかり突撃範囲に踏み込んでしまったのだ。つい熱くなって距離の測定を怠ってしまった。たとえソロプレイでも、この手のミスは発生するのだなあ。
*4:ミニチュアはメイジナイトの大型ユニットです。両肩にドワーフが乗っているのは見ないことにしてほしい
*5:毎ラウンド開始時に、トロゴスの増援、もしくはトロゴス王がランダムに現れる可能性がある。早めに本人が出てきてくれたのは幸運だった。
*6:マイナーもこのラウンドに出現
*7:トロゴス王はアンフォージドへの突撃判定に失敗
*8:バトル3ではダイス目に恵まれた。トロゴス側の攻撃は不調で、毎ラウンド先手が取れたのも大きい。
*9:ちなみに、トロゴス王への突撃判定に失敗して死にぞこなったアンフォージドは放浪の旅に出た。その末路を知る者はいない。